ただのトーストでさえ、母の手にかかると、美味しさ倍増になるんだ。

お店で出すトーストも地味だけれど美味しい秘訣。

小さな頃、母の手は“魔法の手”に思えた。

 

料理人の父は料理に手を抜かない。

たくさん作れなくても美味しいビーフシチューを食べて美味しい笑顔を見るためにコトコト、コトコト丸2日間も煮込むんだ。

 

自分がお店を任されるとき僕は考えた。

父と母の美味しさを皆に食べてほしい、と。そして、その美味しい笑顔を見たい。

 

学生時代から魅了された家具たち、美味しい料理を美味しい笑顔を僕が選んだテーブルで椅子に座ってインテリアに囲まれて食べてほしい、と。

店名は色々考えた。

ひとつは、自分たちが生まれ育った場所への感謝。

そして次に多くの人が訪れ愛してくれた場所。

 

自然に囲まれ、時の流れを忘れて過ごせるよう美味しい食事で笑顔が生まれるよう多くの人の帰りたい場所になりたい。

 

そしたら、自然に思いついたんだ。

帰りたい場所=home

「CAFÉ HOME」

 

お店自体のコンセプトは簡単だった。

だって思いが詰まっているから。

 

まずは、愛された昔の焼肉店「ピットイン」の味を引き継ぎ、あの頃を思い出していただきたい。

 

そして、僕のこだわりのインテリアで店内の雰囲気をゆっくりと過ごせるように。鶴居村のゆったりとした雰囲気の中でリモートワークやワーケーションにも応えられるようにしたい。

wifiや電源だってバリアフリーだよ。